2010  TM HOUSE    
築15年を経たマンションのリフォーム。クライアントの要望は、水廻り(浴室・キッチン)の更新と 残りの予算の中で、何かできることがあれば手を加えたいということであった。そこでキッチンについては改修前が 穴ぐらのように暗い空間であったため、位置を変えてオープンキッチンにし、子供とともに料理作りを楽しむことが できる開放的な明るいキッチンとした。リビングについては残りの限られた予算の中で次のように改修をした。 隣接する普段使っていない和室を撤去し、大きな空間を確保した上で天井まである引戸を自由に移動させることで、 リビングを3つのパターンに間仕切可能とし、来客者が宿泊する時や将来のライフスタイルの変化に対応できるようにした。 また家族がこの大きなリビングで思い思いに過ごせるように、ひとつの居場所としての家具を考えた。 上部に固定棚、下部に可動棚をつくり、可動棚を90度回転させ天板を載せると机として使用することができる。 ここは家族のパソコンデスクでもあり、今後小学校に入学する子供のための学習机でもある。 このリビングでは、オープンキッチンで料理をつくるお母さん、宿題をする子供たち、読書をするお父さんなど、 家族が別のことをしていても集える空間として考えた。
photo by 田伏 博

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